シンガポールのコンド探し②(ハード要件編)

みなさま、日本で家探しをするときに、一番最初に気にすることは何でしょうか?

・南向き(日当たりが良いこと)

・部屋の広さ

・セキュリティ(安全性)

ここでは、シンガポールでのコンド物件探しにあたって、考えておくべきポイントを幾つか挙げてみたいと思います。

【部屋の向き】

日本と異なるところですが、シンガポールは北緯約1度ですので、日当たりは北向きor南向きにほとんど差がありません。一方で、太陽が東から上って西に沈むのはどこでも同じです。朝に日光が差し込む東側と、夕方に西日が入る西側では、環境が大きく異なります。

シンガポールは概ね東経103度あたりに位置するので、日本の標準時である東経135度と比べて32度くらいの差があります。32度÷(360度÷24h)を計算すると、時差は2時間でもおかしくないはずですが、実際には日本との時差は1時間です。ということは、日本と比べると(季節によって変わるため一概に言えませんが)午後の日射量が多くなると思います。

私は夕方の西日が嫌いなので、家探しをするときは、いつも東向きを希望していました。

【部屋の広さ】

シンガポールでは、部屋の広さはsqft(平方フィート)表示です。平米に換算するときは、ざっくり10で割って1割引いて計算しましょう。

夫婦2人、もしくは小さな子供だけなら1Bedroomで600〜650sqftくらい、大きな子供がいる家庭は2Bedroomで900~950sqftくらい、子供が多かったり住み込みメイドを雇う場合は3Bedroomあたりが標準でしょうか。

私だけかもしれませんが、シンガポールの物件は、間取りがいまいちの物件が多い気がします。面積は広くても、柱の位置によっては部屋が狭く見えたり使い勝手が悪かったりするので、要注意です。

【セキュリティ】

シンガポールは比較的安全な国ですが、やはりセキュリティは気になるところです。

日本と異なる点として、エレベーターが(その階の共用通路を介さずに)直接部屋につながっているケースがあります。これは比較的高級物件に多く、シンガポールでは、このタイプがセキュリティが高いと考えられているようです。

しかしながら、我々日本人からすると、他人が一緒に乗っているエレベーターが、自分の部屋に直接停止することになるため、不安に感じることもあると思います。(私は男性ですが、女性ひとりの方とエレベーターで一緒になると、怖がらせていないかと心配することが多かったです。)

チェックポイントとしては、エレベーター内部のカードリーダだけでなく、その手前にセキュリティのかかったドアがあるかどうかが重要になると思います。エレベーターまでアクセスできるのが同じコンドの住民だけであれば、ある程度安心できるはずです。

コンド探しにあたっては、部屋に向かう通常ルートだけではなく、駐車場や警備員室などバック部分(暗い雰囲気でないか、清潔に管理されているか)をチェックすることも重要と思います。

【設備】

日本と異なる点としては、高級物件であってもお風呂の浴槽がない物件が多いこと、これが一番に挙げられると思います。

もしかすると、一日働いた後に疲れが取れないのでは、特に女性の方は、血行が悪くなるのではないか、など心配になる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、実際に何年か生活した感覚では、シンガポールは常夏の国ですから、お風呂で温まりたいという気持ちはあまりなかったように思います。家族にも聞いてみましたが、特に気にならなかったとのこと。ホテルに泊まりに行ったときに、お風呂でゆっくりする程度で十分かもしれません。

もう1点挙げるとすれば、ウオシュレットがないことでしょうか。入居時に新たに設置できるケースもありますが、電源と水栓がトイレ部分に設置されている場合に限られるようです。

実際に家探しをした時の感覚では、この2点、お風呂の浴槽とウオシュレットを求めてしまうと、立地や建物のグレード、賃料などを勘案したときに、ややコスパが悪くなってしまうように感じました。

【まとめ】

昨今は入国規制の関係で、事前に家探しをするための出張もできず、不安に思われる方も多いと思います。でも、インターネットで探せば、物件情報はたくさん載っていますので、イメージを掴むことができます。

ぜひご自身と家族が納得する家探しができますように、お祈りしております。


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