シンガポールのコンド探し①(エリア編)

こんにちは。

今回は、これからシンガポールに赴任される方、住居探しを始められる方の参考になればと思い、シンガポールCBDからの通勤に便利な、日本人駐在員にお勧めのエリアを幾つか紹介したいと思います。

シンガポールはとても治安が良く、医療や子育て環境も整っていますので、どこに住んでも問題ないのですが、少しでも快適に楽しく過ごすために、よくリサーチして居住エリアを選びたいものですね。

Orchard Road周辺、River Valleyエリア

お勧めの理由はなんといっても利便性の高さです。Orchard Road周辺は、銀座のように高級な商業施設が並ぶエリアですが、日常生活に必要な店舗も充実しています。

地元スーパーのFairprice、伊勢丹Scotts、SomersetにあるDon Don Donki、Ngee Ann City高島屋地下のCold Strageなど食品スーパーがたくさんあるので、必要なものはすべて徒歩圏内で調達できます。IONの地下にはDAISOがありますし、Somersetには東急ハンズもあります。ちょっとした英会話教室やスパなどのサービス店舗も充実しています。

風邪を引いたり怪我をした時には、Paragonの中にあるJapan Green Clinicに駆け込みます。OrchardのTang Plaza前から日本人会行きのバスが出ているので、小さな子供の習い事や図書館通いにも便利です。

Orchard Road周辺には、人気の高いコンドミニアムが集中しています。Somerset駅の南側は、River Valleyと呼ばれる高級コンドミニアムが林立するエリアで、One Devonshire、The Suites@Central、The Metz、OUE Twin Peaksあたりが代表的な物件です。Orchard Road北側にも、Cairnhill Nine、Scotts Squareなど有名なコンドが幾つかあります。

私もシンガポール赴任時にOrchardに住んでいましたが、全く不自由がないというか、ほとんど日本で暮らしているのと変わらないレベルでした。妻も初めての海外生活で、0歳の子供を連れての赴任でしたが、家族がまったく不安を感じずに生活できたのでとても助かりました。逆に、何もかも揃いすぎているので、海外暮らしの上級者の方には少し物足りないかも知れません。

地下鉄North-South Lineの隣駅、NewtonやNovenaあたりも日本人に人気のエリアです。Orchardよりも少し落ち着いた郊外のイメージがありますが、スーパーや病院などが充実しています。賃料はOrchardと比べて安くなるので、その分だけ広い部屋を借りることができます。お子さんが多い家庭にはお勧めかも知れません。

Tanjong Pagar、Ruffles Place、Marina Bay周辺エリア

このあたりはシンガポールの中心部、金融機関を始めとした大手企業が集積するオフィス街です。ほとんどの日系大手企業がRuffles PlaceやTanjong Pagar周辺にオフィスを構えていますので、職住近接を求める方にお勧めです。

Tanjong Pagar周辺のコンドミニアムは、Skysuites@anson、Altez、Icon、E on Shenton、76 Shentonあたりが有名です。昔から日本企業が多いエリアですので、近くに日本食や居酒屋がたくさんあるのが便利ですね。100AMというビルの中に、パルコが運営する日本食の商業施設や、Don Don Donkiが入居しています。

私が好きなところは、Tanjong Pagarの裏側にあるDuxton Hillと呼ばれるエリアです。ショップハウスが軒を連ねる活気のあるストリートで、お洒落なダイニングバーや韓国料理、中華やプラナカンなど、あらゆるジャンルの料理が楽しめます。休日や仕事帰りにこの辺りまで足を伸ばすと、オフィス街の雰囲気とは異なり、趣のあるエキゾチックな街並みを楽しめるはずです。

一方で、Marina Bayエリアのコンドミニアムは、Shenton Wayの東側のエリアに集まっています。Marina One Residences、The Sail、Marina Bay Residences、Marina Bay Suitesあたりは、都会的で近未来の「まさにシンガポール」な夜景が楽しめる高級物件ですね。東京でいえばお台場や豊洲あたりのタワーマンションに近いイメージです。Marina Bay SandsやGardens by the Bayにも歩いて行けますし、今後も開発が進んでいく近代的なエリアです。

Tiong Baru周辺エリア

続いての紹介は、シンガポールの代官山・中目黒と言われる注目エリア、チョンバルです。

もともとはHDBと呼ばれる公団住宅が立ち並ぶエリアですが、お洒落に内装をリノベしたカフェや雑貨屋、多国籍なレストランが街に点在しています。Tiong Baru Marketを中心とした地元シンガポリアンのコミュニティと、個性的な店舗が融合した魅力ある地域だと思います。私も独身時代に駐在していたら、このあたりに住みたかったです。

The Regency@Tiong Baru、Regency Suites、Central Green、Twin Regencyあたりが人気のコンドミニアムです。この地域には、Clementi日本人小学校への通学バスのピックアップポイントがあるコンドミニアムが多いです。

地下鉄East West Lineで、Tiong Baruの次は、郊外に向かってRedhill、Queenstown、Commonwealthと続きますが、このあたりは日本人小学校や中等部、早稲田渋谷などに通学する子供がいる家庭がとても住んでいます。Redhillより先はローカル感が強くなりますが、広い住居でも家賃が抑えられるので、学校に通う子供達がいたり、住み込みのメイドさんがいたり、大人数で生活している世帯にピッタリです。

Robertson Quay、Greatworld周辺エリア

Robertson Quayは、Singapore Riverの川沿いにある洗練された閑静な住宅地です。川岸にレストランやビアバーが並び、オープンテラスでゆっくりと寛ぐカップル、大きな犬を連れて散歩している高齢夫婦など、余裕のある暮らしが垣間見えます。Limoncelloなど駐妻に人気のレストランも多いですね。

川沿いからRiver Valley Roadまでの一帯にコンドミニアムが多く、Waterford Residence、Starlight Suites、The Quayside、Watermark@Robertson Quayあたりが代表例です。他地域に比べて欧米系の住民が多いように思います。

Robertson Quayから少し上流側に歩いていくと、Great World Cityと呼ばれる巨大なSCがあります。16年ぶりに新規出店した明治屋や東急ハンズなど日系店舗を含めて、数えきれないくらいのレストラン、物販、サービス店舗が入居しています。地元食品スーパーCold Strageの新店は、他エリアの店舗より一段質が高く、アメリカのWholefoodsのようなつくりになっています。

この周辺に住む日本人も多く、The Trillium、The Cosmopolitanなど幾つかの有名コンドミニアムがあります。

Robertson QuayやGreat Worldは、地下鉄MRTのアクセスがないのですが、シンガポールはバス路線が充実しているので、現状でも問題ないと思います。さらに、MRT新線Tomson East Coast Lineの新駅開業が2022年に予定されており、これでCBD方面やOrchard方面へのアクセスが飛躍的に改善します。

まとめ

シンガポールは小さな国ですが、多国籍・多文化が融合した街ですので、地域ごとに雰囲気が異なりそれぞれの魅力を感じることができます。新しくシンガポールに駐在するにあたっては、じっくりと調査して、ライフスタイルに合わせて快適に暮らせるエリアを見つけたいところです。

とはいえ、現在は渡航制限のため赴任前の短期出張を組むことが難しく、現地での下見ができずお困りの方も多いと思います。Google Mapやオンラインでの情報をもとに、少しでも街の雰囲気を掴むことができればと願っております。


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